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誰にでも起こりうる産後うつとは?

こんばんは!にこまるです
環境の変化と過労、女性ホルモン値の乱高下。産後うつは誰に起きても不思議ではありません。産後うつの原因とは?今の産後うつを読み解くキーワードをご紹介します。


目次

1.少なくとも10人に1人が発症し、

自殺は産後1年未満ママの死因第1位



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厚生労働省の研究班のデータによると、最新の日本の統計では約1~2割が発症。「肌感では産後うつにかかるママはもっと多い気がします。本人に自覚がない場合も多いので、周囲の人がなる前提で注意を払いたいもの」
 

2.実は環境の変化でパパにも起こる?

増えている男性の産後うつ



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ホルモンの影響はないので正確には産後うつではないものの国の最新の研究によると日本では約16%の男性が子どもを持つことでうつ傾向を示すというデータが。親になる重責や妻の変化が男性の精神状態にも大いに影響するよう。
 

3.貧血だと産後うつのリスク6割増!

心因性に限らず健康状態も影響

最新の研究では、貧血の人のほうがうつになりやすいという国内外のデータが。貧血になると全身倦怠感や疲れが取れにくくなり、気力の低下も。リスクが6割上昇するという国の研究結果もあり、心の問題だけではなく健康状態とも関係が。
 

4.家に籠り授乳中の手持ち無沙汰……

SNS産後うつの引き金になることも

人間関係の悩みや、妊娠中・出産時のストレスも産後うつのリスク因子。デリケートになりやすい時期ゆえ、ネガティブな感情を誘うようなら距離を置くべき。「悩みの共有や吐露など上手に使えているのなら有効だと思います」
 

5.初産じゃないから大丈夫、は間違い。

経産婦でも起こりうる産後うつ

何人目であろうと女性ホルモンの値は同じように乱高下するので、毎回なる可能性が。「経産婦のほうが一般的に愛着形成が早い、つまり早く赤ちゃんを“可愛い”と感じられる場合が多いですが、育児のタスクは増えるため過労のリスクも」
 

6.もはや“産後”じゃない?

サインを見逃すと1〜2年の長期化も

産後うつの多くは比較的軽症で終わる場合が多いものの、早い段階でのケアが大切。重症化すると自殺企図、育児放棄、虐待に発展するケースも。おかしいかも、と感じたら自治体の相談窓口や産後ケアセンターや病院などにすぐ相談して。

まとめ

産後うつは誰に起きても不思議ではありません」
元来うつの大きな要因は〝環境の変化〞と〝過労〞と言われます。出産という大怪我に匹敵するダメージのあとの寝不足、そして人生屈指の環境の変化。産後ママが置かれる状況は、体力のある男性でもうつになりうるものです。
 そして妊娠中、最大2200倍ほどまで上がった女性ホルモン値が産後、胎盤が出た直後には一気に閉経レベルまで減少。心身を支えてきた女性ホルモンにもこれだけ変化があるわけなので、影響が出て当然なんです。
 予防のためにはまず「休む」こと。少々泣かせっぱなしでも赤ちゃんは死なないし、サイレントベビーというものも医学的根拠のない存在なので情報に振り回されたり、何事も完璧を目指すのをやめて。
 またご主人は出産予定日前後で休暇を使い切りがちですが、重要なのは産後。1カ月の男性育休が実現し、24時間一緒に育児ができれば産後うつは確実に減るはずです。
 上記のエピソードのように「おかしいかも」と思ったらまず自治体の育児支援に頼り、保健師さんなどと相談した上で通院するかも含めて判断を仰いで。
 自覚するのは難しいですが、サインを見逃して対処せずにいると症状が深刻化する可能性も。産婦人科心療内科は、急に駆け込んでも残念ながら産後うつに対応しきれない場合が多いのが現実なので、妊娠中から産後うつになる前提で、病院や自治体の支援体制をよく確認しておくのが理想です。