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「産後クライシス」はホルモンバランスが原因だった?!

こんにちは!にこまるです。
長い妊娠期間を経て、我が子が生まれた瞬間…その喜びは他の何にも代えがたいもの。「新たな家族を迎えて幸せな家庭を築いていこう」そう決心するはず…ですが夫婦生活において夫が最も注意すべきは妻の産後という、このタイミングなのです。

目次

産後、妻に避けられているように感じる?


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出産した後、妻が目を合わせてくれず、コミュニケーションも最低限のものしかできない。ましてや夜の営みなんて…そんなことを感じている旦那さんは多いのではないでしょうか。

「産後クライシス」という言葉もあるように、出産後の亀裂から夫婦仲が悪化していき、離婚に至ってしまう…そんなケースも少なくありません。

「子育てが忙しくストレスが溜まっているのだろう」程度に軽く考えてはいませんか?こうした妻の「産後うつ」の症状は、実は出産によるホルモンバランスの急激な変化が原因なのです。

女性の体内で起きていること

妊娠中の女性の体内では、プロゲステロン(乳腺を発達させる、子宮筋の働きを調整するなど)やエストロゲン(胎児の成長に合わせて子宮を大きくする、母乳の通り道である乳管を発達させるなど)などのホルモンが盛んに分泌されます。

しかしこれらの女性ホルモンは、産後急激に分泌量が減少します。

代わって活発に分泌され始めるのが、プロラクチンというホルモン。プロラクチンは母乳を生成する役割を持つ、とても重要なホルモンです。

ひとつ注意が必要なのは、このプロラクチンがそのまま妻の体調不良に作用するというわけではなく、ホルモンバランスの変化が原因であるということ。ホルモンバランスの変化によってイライラしたり感情的になるなど、産後うつになりやすくなります。

不足しているホルモンを補っていく、という方法を選ぶことが大切なのです。

夫がするべきこと

不足した女性ホルモンは、

1. 大豆イソフラボン・ビタミンB6・ビタミンEを多めに摂取し、バランスのいい食事を取ること

2. ウォーキングなどの軽い運動をする

3. 気分転換ができる趣味をし、ストレスを解消する

などの方法で補うことができますので、妻の様子に不安を感じたらぜひ夫婦で実施してみてはいかがでしょうか。また産後の妻と共同生活を送る旦那さんがまず第一にすべきことは、こうした妻の変化に気付き、その変化の原因を正しく理解すること。その理解の上で、家事・育児のサポートをしたり、相談に乗ったりすることで妻との関係に良い影響を与えるはず。

まとめ

些細なことで喧嘩になったり、理不尽なことで文句を言われたりと、辛いことも多いでしょう。ですが、「ホルモンバランスの変化のせい」と割り切れば、大目に見ることができるかもしれません。

子どもを育てる、ということはとても大変。こうした妻の変化に対応することも子育ての一環だと捉えることが、「産後クライシス」を乗り越える第一歩につながるはずです。