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一歳の子供の食事と健康について、看護師、保健師の観点から情報提供していきます!幼児食インストラクター目指して勉強中!

赤ちゃんはいつから甘酒を飲めるの?

こんにちは!にこまるです。
甘酒って赤ちゃんでも飲むことができると思いますか?
名前に酒が入ってるのでダメだと私も思ってました。甘酒の成分を理解してませんでしたからね。
赤ちゃんが甘酒を飲むときに甘酒のアルコールがあると思ってました。赤ちゃんは、甘酒を“飲める”んです!
いつから飲めるのか?などご紹介していけたらなと思います!



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目次

赤ちゃんは甘酒を飲めるの?

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私がいつも使っている甘酒。


赤ちゃんは酒粕を使っていない甘酒ならば飲むことができます。
酒粕を使っていない甘酒というのは、主に「米麹」「米、米麹」と書かれている甘酒です。
米麹甘酒の甘さは脳のエネルギーとなるブドウ糖と甘さで、栄養素もビタミンやミネラル、体に必要な必須アミノ酸などがバランスよく含まれているため、赤ちゃんのおやつには最適です。
酒粕甘酒はアルコールを含むため赤ちゃんは飲むことはできませんが、米麹甘酒は全く問題なく飲むことができます。
むしろおやつのラインナップに甘酒を加えることは、子どものときの健康面でも、未来の健康面でもおすすめすることができます。

赤ちゃんが甘酒を飲むべき3つの理由とは?

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甘酒プリンです。


次に赤ちゃんが甘酒を飲むべき3つの理由についてお伝えします。

甘酒が赤ちゃんの腸内環境を整えて、免疫力アップや便秘予防につながるから

甘酒は消化吸収が良いので、赤ちゃんの体への負担が少なくて済むから

赤ちゃん時代の甘酒の味は大人になっても忘れないから

①甘酒が赤ちゃんの腸内環境を整えて、免疫力アップや便秘予防につながるから

赤ちゃんが甘酒を飲むべき1つ目の理由は、甘酒が赤ちゃんの腸内環境を整えて、免疫力アップや便秘予防につながるからです。

赤ちゃんが甘酒を飲むことで免疫力がアップするメカニズム

赤ちゃんが甘酒を飲む

甘酒の栄養が善玉菌のエサになり、腸内環境が整う

腸内にいる免疫細胞が正常に活動できる環境になる

免疫力がアップする

赤ちゃんが甘酒を飲むと、甘酒の中に入っているオリゴ糖や食物繊維を中心とした栄養素が腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整えます。
カラダの玄関口といわれる腸は、食べ物のなどと一緒に菌やウイルスなどが侵入してきやすいので、腸内には体全体の約70%の免疫細胞が存在します。
これらの免疫細胞が正常に活動することができるためには、腸内環境を整えてあげる必要があります。
赤ちゃんに甘酒を与えることが、赤ちゃんの腸内環境を整えてあげることにつながり、結果的に腸内の免疫細胞が正常に活動できるようになることで、免疫力がアップします。

赤ちゃんが甘酒を飲むことで便秘が予防・解消できるメカニズム

赤ちゃんが甘酒を飲む

甘酒の栄養が善玉菌のエサになり、腸内環境が整う

腸の活動が正常化する

便秘の予防や解消につながる
赤ちゃんが甘酒を飲むと、腸内環境が整います。
腸内環境が整うことで、腸の蠕動(ぜんどう)運動と呼ばれる活動を正常に行うことができるようになります。
腸の活動が正常だと、食べたものを大腸でしっかりとうんち(便)に変えて、排出することができるので便秘にならずに済みます。
また腸内環境が整うことで、便秘の赤ちゃんにとっての便秘が解消に向かう可能性もあります。

 甘酒飲んでも便秘が解消しないという方へ

すでに便秘になってしまっている赤ちゃんは、甘酒だけでは解消しない場合もあります。
便秘になる原因は様々で、睡眠不足や環境の変化などのストレスの可能性もあります。
ストレスがかかり過ぎると、交感神経と呼ばれる神経が活発化し過ぎることで、便秘につながります。
甘酒や食事で変わらないときは、別の要因かもしれません。

②甘酒は消化吸収が良いので、赤ちゃんの体への負担が少なくて済むから

赤ちゃんが甘酒を飲むべき2つ目の理由は、甘酒は消化吸収が良いので、赤ちゃんの体への負担が少なくて済むからです。
米麹甘酒は、お米のデンプンを発酵させることで糖変えています。
通常、私たちはお米のデンプンをだ液によって糖に変えるのですが、甘酒の場合はだ液を分解しなくとも、あらかじめ発酵過程で酵素分解してくれています。
つまり体がしなければならない分解工程を発酵過程で行ってくれているので、体への負担が少なくて済むということです。

③赤ちゃん時代の甘酒の味は大人になっても忘れないから

赤ちゃんが甘酒を飲むべき3つ目の理由は、赤ちゃん時代の甘酒の味は大人になっても忘れないからです。
どういくことかというと、甘酒を飲む習慣を根付いていれば、たとえ青春時代に多少ジャンクな食生活をしたとしても、大人になって甘酒の大切さに気付きやすくなったり、自分の子どもに甘酒を与える子どもになったりします。
これと同じ話を甘酒にも当てはめると、赤ちゃんや子どもの頃に両親が甘酒を与えるという文化があれば、大人になっても自分や自分の子どもが甘酒を飲むということです。
そのような長期的な健康を考える意味でも、赤ちゃんが甘酒を飲むということは重要なことだと思います。
私は子供の頃甘酒が苦手でしたが母になり甘酒のありがたさに気付き飲み始めました。

甘酒を赤ちゃんにいつからどのくらいの量を与えていいのか?

赤ちゃんに甘酒を与えていい時期は、離乳食後期を迎えた9カ月頃からで、与えていい量はおやつの量と同じくらいです。

1歳頃から赤ちゃんのおやつの代わりに甘酒を与えるのがおすすめ

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甘酒のカップケーキ。

離乳食後期になると味覚も発達してくるため、甘酒を与えても問題ありません。
積極的に甘酒を赤ちゃんの生活に取り入れるのは1歳ごろからがいいと思います。
なぜなら1歳頃になると「おやつ」が必要になるからです。
「飲む点滴」といわれている甘酒は炭水化物やビタミン、アミノ酸などの栄養バランスがよいので、おやつにはおすすめです。

与えていい量はおやつの量

赤ちゃんに甘酒を与えても大丈夫な量は、おやつと同じくらいの量です。
一般的におやつは1歳ごろで、1日100kcalが目安とされています。
甘酒は120g程度で100kcalになりますが、1日に120gの甘酒を赤ちゃんに与えるのは甘さの観点からも少し多いです。
その際は別のおやつと組み合わせたり、プレーンヨーグルのなかに少し甘酒で甘さをつけてあげるなどの工夫をしてください。

甘さには注意!気になる方は2倍から3倍程度に薄めて

一つ気になることは、甘さです。
ジュースのような強い甘さではないものの、離乳食に比べると甘いため、いきなり甘過ぎるものを覚えさせるのは、注意です。
「甘酒は飲ませたいけれど甘過ぎるのは嫌だな」という方は、2倍から3倍程度に薄めて与えるようにしてみてください。

甘酒を赤ちゃんに与えるときの注意点

酒粕ではなく、米麹の甘酒を選ぶこと

甘酒を赤ちゃんに与えるときの1つ目の注意点は、酒粕ではなく、米麹の甘酒を選ぶことです。
その理由は、酒粕甘酒はアルコールが入っているからです。
酒粕甘酒のアルコールは種類によりますが、酒粕はお酒を絞ったカスなので、酒粕そのものに8%ほどアルコールが含まれていますし、市販の酒粕甘酒にも0.01%程度ですが、アルコールが含まれています。
対して、米麹甘酒はアルコールが入っていませんので安心です。
米麹はお米を麹菌によって発酵させたもので、麹菌はアルコールを生み出しません。
酒粕甘酒と米麹甘酒の違い」の詳しい違いについてはこちらをご覧ください。

②赤ちゃんに甘酒は与えすぎず、適量にすること

甘酒を赤ちゃんに与えるときの2つ目の注意点は、赤ちゃんに甘酒は与えすぎず、適量にすることです。
赤ちゃんに甘酒を与えすぎてしまうと、下痢を引き起こす可能性があります。
甘酒を適量に摂取することは腸内環境を整え、腸の活動を活発化してくれます。
しかし与えすぎてしまうと、腸の活動が活発になり過ぎることで、うんち(便)が固まる前に体外に排出される結果、下痢に陥ります。
「甘酒をたくさん与えれば健康になれる」というわけでは決してないので、与え過ぎることなく、赤ちゃんの体調などをみながら調整してください。

おわりに

いかがだったでしょうか?
今回は「赤ちゃんは甘酒を飲むことができるのか?」についてお伝えしました。
赤ちゃんはアルコールが含まれていない米麹甘酒ならば飲むことができ、整腸や消化の観点からも1歳頃のおやつが必要な期間になったらば積極的に飲むことをおすすめします。
ぜひ赤ちゃんのおやつのメニューの一つとして甘酒を取り入れてみてください。
また甘酒は赤ちゃんだけにいいものではありません。
授乳などで栄養が必要な赤ちゃんのお母さんの体にとってもいいものなので、一緒に飲んでみてください。