世界一幸せなベビごはん

一歳の子供の食事と健康について、看護師、保健師の観点から情報提供していきます!幼児食インストラクター目指して勉強中!

安心なバナナの選び方

こんにちは!にこまるです。
ほんのり甘酸っぱくて柔らかいバナナ。
消化が良く食欲のない時にも食べやすい果物なので、妊娠中や産後のエネルギー源として食べているママも多いでしょう。
また、まだ歯が生えていない赤ちゃんでも、小さく切ったバナナなら舌でつぶす事ができるので、離乳食でも早い段階から使用できます。
でも、スーパーなどで市販されているほとんどのバナナに農薬が使用されている事をご存知でしょうか。
中でも、市場で出回っている商品のほとんどを輸入に頼っているバナナは、栽培時に散布される農薬以外に、運輸中に腐ってしまうのを防ぐために使用されるポストハーベスト農薬が使われています。
今回は残留農薬やポストハーベスト農薬の危険性について解説してみたいと思います。



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目次

日本で売られているバナナはフィリピンや台湾からの輸入!


バナナはバナナ・ベルトと呼ばれる1年を通して温かい、熱帯地域で栽培されています。
アフリカや中南米でもたくさん作られているバナナですが、日本人にとって馴染み深いのはアジア産のバナナ。
スーパーで売られているバナナのほとんどはフィリピン産か台湾産ですよね。
これは、台湾やフィリピンに、日本に輸出するための大規模な農園(プランテーション)があるのが理由です。
日本は世界の中でもバナナの輸入量が多く、バナナが大好きな国なのです。
 
日本向けに輸出されるバナナは、衛生面の規定からまだ熟していない青い状態で収穫されます。
バナナは日本に到着した後、エチレンガスや温度、湿度、二酸化炭素などがコントロールされた環境で約1週間追熟され、市場に出回ります。

生産時に使用される農薬が作物に残る、残留農薬について

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食物が栽培されたり保管されたりする過程において散布される農薬が、その食物内に残ってしまう事があります。

残留農薬:食物に残ってしまった農薬

日本では食品ごとに残留農薬がどの程度なら人体の安全性に問題がないか、という観点で残留農薬基準値が決められています。
輸入品は検疫所において残留基準の検査が行われています。
 
プランテーションなどの大規模農園で栽培されるバナナのほとんどには、効率的にバナナの栽培ができるように様々な用途の農薬が散布されます。
害虫を防ぐための殺虫剤や病気を防ぐための除菌剤、雑草を除去するための除草剤などがその例です。
 
さて、それらの農薬の安全性はどのように確認されるのでしょうか?
農薬が開発されてから実際に市場に流通するまでの間には、様々な試験が行われます。
実際の農薬の効果を確かめるための害虫への試験の他に、人体への安全性を調べるための動物を使った実験(数か月~数年程度)なども行われます。
発がん性についての試験は2種類の動物で2年間とされています。
繁殖毒性についての試験は2世代のみ。
一方、私たち人間は、野菜や果物を一生の間、何世代にも渡って食べ続けることになります。

さまざまな試験が行われて、安全だと判断はされているが、試験期間が短いから心配。
2年以上これらの農薬を摂取し続けた場合の人体への影響は実は未知数なのです。

防腐剤、ポストハーベスト農薬について

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栽培時に散布される農薬の他に、輸入作物は収穫後にポストハーベスト農薬が散布されることも多々あります。

ポストハーベスト農薬:収穫(ハーベスト)した後(ポスト)のバナナが日本へ運輸される間に腐ってしまうのを防ぐために使われる防カビ剤を中心とした農薬

この防カビ剤は特に発がん性や神経毒性、催奇性など、毒性が強い事が指摘されています。
バナナや柑橘類に添加されたポストハーベスト農薬は、皮に浸透しますが実には浸透しないため、食べても身体に影響はないと考えられています。

あまり出回らない超高級!国産バナナについて

バナナは輸入というイメージが強いですが、実は日本国内でもほんのわずかながらバナナの栽培が行われています。

高級なバナナ①沖縄の島バナナ

通常のバナナに比べて小ぶりで房の多い「島バナナ」。
モンキーバナナのような可愛らしい見た目が特徴です。
出荷数は少なく、幻のバナナと呼ばれており、地元以外ではあまり目にすることが出来ない希少な品種です。

1㎏(約10本)で2000円前後というお値段は、バナナにしては高級ですね。

高級なバナナ②岡山のもんげーバナナ

2018年2月に放送されたテレビ番組「青空レストラン」で特集されてから一気に人気に火が付いたのが、岡山を中心に栽培されている皮ごと食べられる「もんげーバナナ」。
今ではほとんど栽培されていない珍しいグロス・ミッシェル種という品種のバナナという事でも話題になりました。
こちらも5本で4000円前後する高級品です。
 
 
沖縄の島バナナも岡山のもんげーバナナも、無農薬栽培にこだわっているので、輸入バナナのような農薬の心配はありません。
しかし、どちらも栽培数に限りがあり、ほとんど市場に流通しないため、地元以外の人がそれらのバナナを手にすることは難しいのが事実です。
また、どちらもとても高級です。日常的に食べるには、手の届かない値段ですよね。

安全で安価なバナナを選ぶならパルシステムがおすすめ


最後に、輸入品でも農薬リスクの低いバナナについてご紹介します。

パルシステムで販売されている、バランゴンバナナ(フィリピン)
パルシステムで販売されているフィリピン産のバランゴンバナナは、大規模なプランテーション農園と違い、民衆が自然に寄り添いながら手作りしたバナナです。
栽培時も収穫後も化学合成農薬は不使用というのも嬉しいポイントですよね。

パルシステムで販売されているタイ産のホムトンバナナは、岡山のもんげーバナナと同じ「グロス・ミッシェル種」のバナナです。
こちらも無農薬栽培で収穫後の化学合成農薬は不使用。
希少なグロス・ミッシェル種のバナナをリーズナブルな価格で味わってみたい方におすすめです。



パルシステムで販売されているバナナは、時期によって変動はありますが大体500g(約5~6本)で300円前後。
スーパーなどで市販されているバナナとあまり価格に差はありません。
赤ちゃんや家族の健康のために、少しでも安全で安価なバナナを選びたい方には、パルシステムがおすすめです。